謎の東欧料理店
住所非公開、店内撮影禁止、営業は月に一度という謎の東欧料理店を噂を頼りに訪れていた私は、そのほの暗い空間の中で早くも後悔の念に駆られていた。ここは小娘が興味本位で来ていい場所じゃない。一人がたがた震えていると、テーブルにボルシチが運ばれてきた。店主は抑揚のない声で「ごゆっくりどうぞ」と一言。真っ赤なスープに人間の指のようなものが浮いていることに気づいたとき、店の奥から助けを求める細い声が聞こえた。
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