XOXO+I love you〜天敵上司が彼氏になったら甘々男でした
今日は残業確定だと、首部を垂れトボトボと歩いて自分のデスクにたどり着いた。
佐々木様と打ち合わせの際に撮った店内の画像と要望を書き留めたノートを開いて、デスクトップ画面で検索を始めた。
そんな私を、背後から見つめる人がいることに気がつかず没頭し、閉店時間となっていた。
販売員として勤める後輩の相澤 菜穂が、そっと市販のアイスカフェ・オ・レを机の上に置いた。
「桃花さん、レジ締め終わったので私あがります。これ飲んでエレメント作業頑張って、鷹宮さんの嫉妬止めてください」
「…うん、頑張る」
嫉妬?嫌がらせの間違いではと首を捻りながら頷く。
ファイトですと、小さなガッツポーズで応援して、数人のスタッフと提出と言った本人が出口に向かって出ていく後ろ姿を目の端で捉えた。
家具類や雑貨の広いスペースが音もなくシーンと静かで、スタッフのいなくなった空間の角にある事務スペースで、ストローでアイスカフェ・オ・レを飲む音が妙に響いている。
飲み干した後、圧迫した緊張が解けたようで、手を大きく伸ばし体をほぐしたが、頭の圧迫感は取れず、ズキズキとしたこめかみを揉んでいく。
「頭痛するのか?」