憧れの先輩
ウチの中学には言い伝えがある。放課後、旧校舎の渡り廊下の真ん中で愛を誓い合った二人は永遠に結ばれる、と。そんな伝説にまんまと触発された私は、今まさに告白を終えたばかり。相手は憧れの先輩。結論から言うと返事はノー。実は恋人がいるんだ。そう告げ、なぜか右方に目配せのような視線を向けている。わけがわからない。困惑する私に気づいた様子の彼は、悲しげに笑い、そしてこう続けた。やっぱりキミにも視えないんだね。
