さよならメール
私に春は また来ますか
白い部屋から桜が見える

薄いカーテンが揺れるたび
誰かの気配を 探してしまう
あの場所で 桜を見上げて
また 君を見つけられるの?
廊下の向こう 聞きなれた足音
今日はひとりで 来てくれたんだね
胸の奥が 少し熱くなる
だけど重なる 笑い声
振り向けばもう
君はみんなの中にいた

「またね」って手を振るたび
言えない言葉だけ 残っている
思いを伝えたら
何かが変わったのかな
だけどその先が
こわれてしまうのが怖かった

わたしの季節が通り過ぎたら
最後にとどける さよならメール
みんなには さよならのことばを
君には 書きたかった
大好きだよって

窓に切り取られた空
青すぎて 少し痛かった
もしもあの日
呼び止めていたなら
君はどんな顔で
私を見ただろう
知るのが怖くて
この恋を
春の途中に置いていくよ

「またね」って手を振るたび
こわいの
わたしに次があるのかと
わたしの季節が 通り過ぎたら
わたしのことばが 風にのる
みんなにお別れのことばを
君への思いは どうしたらいい
最後までまよった
君への思いがここにある

本当は
二人きりで会いたかった
あと少しだけ
そばにいたかった
君にだけ
伝えたいことがあったのに

私に春は また来ますか
君の隣で もう一度笑えますか
スマホを閉じるその前に
胸の奥で 何度も思ったけど
結局 何ひとつ伝えられないまま
さよならだけを送るね
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