地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。
だけど

電話の向こうの皐月はすぐに言った。

『花梨。』

「……なに。」

『俺はね、花梨の笑顔が好きなんだ。』

優しい声だった。

昔から何度も聞いてきた声。

だけど今は胸が苦しくなる。

『でも最近の花梨は違う。』

「……。」

『ずっと無理してる。』

言葉が詰まる。

図星だった。

『笑ってるのに、全然笑えてない。』

その瞬間。

胸の奥に押し込めていたものが少しだけ揺らぐ。



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