地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。
🅂🅃🄾🅁🅈②
☆特別だから
夕焼けが街をオレンジ色に染めていた。
私は皐月と並んで歩いている。
いつも通る帰り道。
昔から何度も歩いた道。
なのに今日だけは妙に落ち着かなかった。
さっきから掴まれた手首が、ずっと熱を持っている気がする。
「……」
沈黙が続く。
すると、
「花梨」
皐月が先に口を開いた。
「なに?」
「なんで幼なじみをやめたいなんて言ったの?」
胸がぎゅっと締め付けられる。
やっぱりその話になるよね。