200文字でゾクっと怖い短編集
29
崖に面した精神病院。毎日、一人の男が柵にもたれ、「29、29、29……」と谷底を見下ろして笑っていた。
誰が尋ねても何も答えない。
ある日、新入りの患者が耐えきれず、「何が29なんです?」と男が見てる崖下を見る。
次の瞬間、背中を強く押された。
翌朝、男はいつもの場所で、「30、30、30……」と呟いていた。
誰が尋ねても何も答えない。
ある日、新入りの患者が耐えきれず、「何が29なんです?」と男が見てる崖下を見る。
次の瞬間、背中を強く押された。
翌朝、男はいつもの場所で、「30、30、30……」と呟いていた。
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