無気力御曹司さんが私を離してくれませんっ!
「つきは~!一緒に帰ろー!」


「OK!ちょっと待っててね~!」


「「「「さようなら!」」」」


幸いにもうちは徒歩通学が多いから、一緒に帰れる友達が多い……はず。

何せ私はぼっちですから……。

校門をでて右に曲がる。と、つきはが空を見上げながらわくわくしたように目を輝かせていた。


「どうしたのつきは~。」


「いや、転校生めちゃイケメンさんじゃん!!!」


あー、なるほど。


「まあ確かに顔面偏差値は∞っぽいかなぁ。」


「でしょー!」


まぁ……性格は変人かもしれない。こんな私に話しかけるんだから。


「じゃあね~、また明日!」


「うん!」


あーぁつきはとのおしゃべりの時間が終わってしまった。


「じゃあ、またな。」


「おう!また明日な!」


『おう!また明日な!』と白い歯を見せて眩しいぐらいに笑ってるのは……うちのクラスの陽キャ度No.1、高杉翔太。

で、それはいいとして、『じゃあ、またな。』じゃない!

なんで『当たり前です』みたいな顔で友達つくってんの水無瀬海斗ぉ~!?

私だってろくな友達つきは以外いないのにぃ~!!!

心の中でギリギリ歯をくいしばる。


「あ、乃愛、だっけ?」


「は?」


え?は?え?なんでー?????!!!!!!!!!と友達がいないので話しかけられたことに驚き心の中で叫んでいる己が惨めに思えてくる。

まあ、ハッキリいって惨めである。

が、返事はしなくては。

―ザザザザザ……ザザザ


―『おいおいだまってんじゃねぇよ!』
―『ほんとよ!一言ぐらい喋りなさい。』
―『ほら、返事は!?』
―『はい……。』


―ザザザザザ……ザザザ


「あ……。」
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