捨てられた元最強総長は、元敵総長やその部下から愛されてます。
4話 私の秘密。
「よーしっ!
結彩ちゃんが狂花に入ってくれたから、百人力だねっ!」
「そんなことっ…!」
「ていうか結彩ちゃんって大人しそうな感じなのに案外活発な子なんだね。
意外だったよ」
「あ…これはヴィッグです。」
「「「「えっ」」」」
「あ…言ってませんでしたね。
目の色も…眼鏡も全部偽物です。
視力もいいですし…。」
「神風にいた頃からもしてたの?」
「はい。
昔色々やらかしてしまったことがあって。
そこで顔も割れてしまった上に変なあだ名も付けられて
それ以来これを…。
元の顔も…あまりいいものでは無いので。」
…あれは全部、黒歴史に近い出来事だし…。
「…それって…。」
「?」
「…いや、なんでもない。」
「…ということは、変装?」
「…それが一番合ってますね。」
「へぇ〜。
じゃあ結彩ちゃんの可愛さはまだ奥底にも眠ってるってことか。
今度オレだけに見せてよ。ねっ?」
「えっ?」
「遙のことは気にしなくていいよーっ!」
「…ただのチャラ男だ。」
「2人とも冷たーいっ」
「…ふふっ」
「あっ結彩ちゃん笑った!かわいーっ!」
「あっ…ごめんなさいっ…!」
「気にするな。笑った方が気が楽だ。
それに敬語もいい。」
「そーそっ
僕にもタメでっ!ねっ?」
「…分かり…分かった。」
「うんうんっ!」
「…。」
あれ…?
さっきまでニコニコしてた遥さんが、急に黙って…
「遙さん?」
「えっ?あっごめん!
ちょっと考え事してて〜っ!」
「そっか…?」
…?
やっぱり不思議…。
でも、踏み込んでいいのかな?
うーん…
そう唸っていると、蓮也が私の糸を汲み取ったかのように遙さんに声をかけた。
「おい。
そんな面倒な困り事なのかよ」
「えっ?」
「結彩がすげー不安そうな顔してんだよ。
さっさと言え。
それか忘れろ」
「えっ?
ごめん結彩ちゃんっ!
考え事してただけなんだっ…!」
「そうだったんだ…」
ならよかったかも…。
「でさーっ」
みんな楽しそうっ…!
蓮也も、真皇も、季也さんも遥さんも…。
そう思っていると、遙さんが考え込んだ顔をして私を見て、静かに私の居る方へ歩いてきた。
…えっ?何だろう?
そう考えていると、遙さんは私の耳元でこう呟いた。
「…ねぇ結彩ちゃん。さっきの質問に答えてもいいかな?」
質問…?
『面倒な困り事なのかよ?
さっさと言え。
それか忘れろ』
って…蓮也が代弁してくれたあれ?!
困り事について教えてくれる…ってことで、合ってるよね…?
首を縦に動かすと、少し強ばった顔で遙さんは私の耳元に口を寄せる。
ボソッ
「〖星蘭〗って知ってる?」
「!」
…星蘭…。
「星蘭…って?」
あえて何も知らない感を出して聞き返す。
「1年と半年前。
ここで起きた4つの暴走族の抗争に現れ、誰一人として止められなかった抗争を止めた、1人の美しい少女のことさ。
ある夜突如として現れ、そしてまた姿を消した。
身長からみて俺と同い年世代の女の子ってことは割れてるけど、それ以上の情報は出てこなかったんだ。」
俺たちは、いや…
全暴走族が、彼女を探してる。」
…星蘭…ね。
「…ごめん、知らない…かも。」
「そうだよねぇ〜…。
ごめん!急に変なこと言っちゃって!」
バッと私から離れる遙さん。
「ううんっ気にしないでっ…!
…でも何かあったら、伝えるね。」
「うん。助かるよ。」
遙さんは安心したような、控えめだけど嬉しそうな顔でそう言い残し、元いた場所へ戻っていく。
私はその背中を見ながら、心の中でこう呟いた。
─ごめんね、遙さん。
星蘭については、まだ話せない。
せっかく話してくれたのに、ごめんなさい。
私はそう心の中でニコニコ笑う遙さんに向けて謝罪をする。
でもこのことは、絶対に遙さんにも、みんなにも話すから。
…だから、待っててくれるかな。
みんな。
この時の私は知らなかった。
─この〖星蘭〗が引き起こしてしまう、嵐のことを。
結彩ちゃんが狂花に入ってくれたから、百人力だねっ!」
「そんなことっ…!」
「ていうか結彩ちゃんって大人しそうな感じなのに案外活発な子なんだね。
意外だったよ」
「あ…これはヴィッグです。」
「「「「えっ」」」」
「あ…言ってませんでしたね。
目の色も…眼鏡も全部偽物です。
視力もいいですし…。」
「神風にいた頃からもしてたの?」
「はい。
昔色々やらかしてしまったことがあって。
そこで顔も割れてしまった上に変なあだ名も付けられて
それ以来これを…。
元の顔も…あまりいいものでは無いので。」
…あれは全部、黒歴史に近い出来事だし…。
「…それって…。」
「?」
「…いや、なんでもない。」
「…ということは、変装?」
「…それが一番合ってますね。」
「へぇ〜。
じゃあ結彩ちゃんの可愛さはまだ奥底にも眠ってるってことか。
今度オレだけに見せてよ。ねっ?」
「えっ?」
「遙のことは気にしなくていいよーっ!」
「…ただのチャラ男だ。」
「2人とも冷たーいっ」
「…ふふっ」
「あっ結彩ちゃん笑った!かわいーっ!」
「あっ…ごめんなさいっ…!」
「気にするな。笑った方が気が楽だ。
それに敬語もいい。」
「そーそっ
僕にもタメでっ!ねっ?」
「…分かり…分かった。」
「うんうんっ!」
「…。」
あれ…?
さっきまでニコニコしてた遥さんが、急に黙って…
「遙さん?」
「えっ?あっごめん!
ちょっと考え事してて〜っ!」
「そっか…?」
…?
やっぱり不思議…。
でも、踏み込んでいいのかな?
うーん…
そう唸っていると、蓮也が私の糸を汲み取ったかのように遙さんに声をかけた。
「おい。
そんな面倒な困り事なのかよ」
「えっ?」
「結彩がすげー不安そうな顔してんだよ。
さっさと言え。
それか忘れろ」
「えっ?
ごめん結彩ちゃんっ!
考え事してただけなんだっ…!」
「そうだったんだ…」
ならよかったかも…。
「でさーっ」
みんな楽しそうっ…!
蓮也も、真皇も、季也さんも遥さんも…。
そう思っていると、遙さんが考え込んだ顔をして私を見て、静かに私の居る方へ歩いてきた。
…えっ?何だろう?
そう考えていると、遙さんは私の耳元でこう呟いた。
「…ねぇ結彩ちゃん。さっきの質問に答えてもいいかな?」
質問…?
『面倒な困り事なのかよ?
さっさと言え。
それか忘れろ』
って…蓮也が代弁してくれたあれ?!
困り事について教えてくれる…ってことで、合ってるよね…?
首を縦に動かすと、少し強ばった顔で遙さんは私の耳元に口を寄せる。
ボソッ
「〖星蘭〗って知ってる?」
「!」
…星蘭…。
「星蘭…って?」
あえて何も知らない感を出して聞き返す。
「1年と半年前。
ここで起きた4つの暴走族の抗争に現れ、誰一人として止められなかった抗争を止めた、1人の美しい少女のことさ。
ある夜突如として現れ、そしてまた姿を消した。
身長からみて俺と同い年世代の女の子ってことは割れてるけど、それ以上の情報は出てこなかったんだ。」
俺たちは、いや…
全暴走族が、彼女を探してる。」
…星蘭…ね。
「…ごめん、知らない…かも。」
「そうだよねぇ〜…。
ごめん!急に変なこと言っちゃって!」
バッと私から離れる遙さん。
「ううんっ気にしないでっ…!
…でも何かあったら、伝えるね。」
「うん。助かるよ。」
遙さんは安心したような、控えめだけど嬉しそうな顔でそう言い残し、元いた場所へ戻っていく。
私はその背中を見ながら、心の中でこう呟いた。
─ごめんね、遙さん。
星蘭については、まだ話せない。
せっかく話してくれたのに、ごめんなさい。
私はそう心の中でニコニコ笑う遙さんに向けて謝罪をする。
でもこのことは、絶対に遙さんにも、みんなにも話すから。
…だから、待っててくれるかな。
みんな。
この時の私は知らなかった。
─この〖星蘭〗が引き起こしてしまう、嵐のことを。