限界王子様に「構ってくれないと、女遊びするぞ!」と脅され、塩対応令嬢は「お好きにどうぞ」と悪気なくオーバーキルする。
 どんな風に笑ってくれたのだろう、と。見られなかったからこそ、見たくなったのだ。彼女の心からの笑顔を。

 俺がローレンが気になり出したのは、はっきりとこの夜からだったと言える。はっきりとした、区切りがこの時だ。

 何の意識もしていなかった若い女の子が、俺の恋愛対象へと変わった時だった。


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