限界王子様に「構ってくれないと、女遊びするぞ!」と脅され、塩対応令嬢は「お好きにどうぞ」と悪気なくオーバーキルする。
私は急ぎ自分の宮にまで辿り着き、侍女より弟のクインから手紙が届いていると聞いて、またお父様が借金でもしたのかと慌てて封を開き白い便せんを読んだ。
悪いことというものは、重なるものだったことを忘れていた。
私はクインからの手紙を持ったままで、ふらふらと庭園へと向かった。
私付きの侍女も一声掛けたのだけど、彼女も何か悪い知らせが届いたようだと察したのか、そのまま一人にしてくれた。
この庭園は王族専用と言えど、王太子とその妃に用意されたものだ。誰も来ない。泣いているところは見られたくないし、出来るだけ今は一人で居たかった。
自分が……本当に情けない。人を騙してまでも、手に入れたはずの報酬の前金だって、騙し取られてしまうなんて。
クインの手紙は簡潔だった。領地での事業の話は嘘で、領地を代理で治める代官が調べたところ、すべて偽装されていたものだったと。
人を騙したら、いつか誰かに騙されるのかもしれない。私はそれが早かっただけ? 本当に笑えない。
「別にっ……それですべてが上手く行くと、期待していたわけじゃないわ……でも……っ」
悪いことというものは、重なるものだったことを忘れていた。
私はクインからの手紙を持ったままで、ふらふらと庭園へと向かった。
私付きの侍女も一声掛けたのだけど、彼女も何か悪い知らせが届いたようだと察したのか、そのまま一人にしてくれた。
この庭園は王族専用と言えど、王太子とその妃に用意されたものだ。誰も来ない。泣いているところは見られたくないし、出来るだけ今は一人で居たかった。
自分が……本当に情けない。人を騙してまでも、手に入れたはずの報酬の前金だって、騙し取られてしまうなんて。
クインの手紙は簡潔だった。領地での事業の話は嘘で、領地を代理で治める代官が調べたところ、すべて偽装されていたものだったと。
人を騙したら、いつか誰かに騙されるのかもしれない。私はそれが早かっただけ? 本当に笑えない。
「別にっ……それですべてが上手く行くと、期待していたわけじゃないわ……でも……っ」