アタタメマスカ?
私のおにぎりを見て、新人店員の ″朝方(あさかた)″さんが確認する。

「大丈夫です」

およそ一月(ひとつき)前から勤務し始めた朝方さんは、ほぼ毎日夜にいる。
それでも彼は同じ事を聞いてきた。


″ アタタメマスカ? ″


「318円になります」

完全な先入観だけど。
ハーフっぽい顔立ちだからなのか、彼の言葉が辿々(たどたど)しく聞こえてしまう。


「アリガトウゴザイマシター」

若くて、綺麗な朝方さん。
今にも消えそうな透き通る真っ白な肌と、線の細さ。

夜勤ゆえの疲労からかもしれない、感情のない単調な話し方が独特だ。
何となくツボにハマってしまった。

ハーフって言うより、宇宙人ぽい?

そんな彼にもまた、奇妙な親近感を抱いていた。












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