久我くんの過保護が止まらない!

正体不明の感情は止まらない

翌日。

「聞いた?」

「転校生、久我くんの弟らしいよ」

「昨日それ聞いた」

「でも仲良さそうだったよね」

ひそひそひそひそ。

一日で噂が消えるわけもなく、

未だに依然として廊下のあちこちから聞こえてくる。

ただ、昨日みたいな

『虐待されてたらしい』

『捨てられたらしい』

みたいな方向性の噂はかなり減っていた。

その代わりに―――

『弟いたんだ』

『意外』

『転校生もかっこよくない?』

などなど。

ゴシップの方に転がっているようだ。

「昨日よりはマシやな……」

登校した瞬間から聞こえてくる噂話に、湊は小さく呟いた。
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