天才犬
SNSの趣味アカで知り合った男性のおウチに招かれた。何やらおしゃべりのできる天才犬を飼っているらしい。小綺麗なリビングに入るや否や、人懐っこく出迎えてくれた一匹のボーダーコリー。このコが天才犬なのだろうか。疑問に思っていると、男性のお手製と思しき五十音順の会話ボタンをワンちゃんが目の前で素早く押していった。一文字ずつ無機質な音声が流れる。い、ま、す、ぐ、に、げ、て。男性が不適な笑みを浮かべた。
