二百物語
いじわるなお姉ちゃん
わたしのお姉ちゃんはいじわるだ。「ねぇ! お姉ちゃん、わたしも入れてよ!」子ども部屋のドアを強く叩く。「あはは! 入れるわけじゃない! お願いだから消えて?」「そんなこと言わないで! 寂しいよ」「うざいなぁ。いいから、早くどっか行け!」ドアの向こうで、なにかが倒れる音がした。お姉ちゃんじゃない、男の低い笑い声が聞こえる。お姉ちゃんが叫んだ。「早く!」わたしは泣きながら家を飛び出した。