二百物語
クレーンゲーム
「このクマさん、連れて帰りたい!」私はクレーンゲームの前で、お母さんにねだる。「また? いつも取るだけ取って大切にしないでしょう」「この子はずっと大切にする!」そう言って取らせてもらったものの、手に入れたらどうでもよくなる。クマのぬいぐるみを、ハサミでバラバラにして捨てた。次の日。またクレーンゲームをしようと思ったら、中にバラバラになったクマさんがいた。顔の部分が「また連れて帰ってね」と笑う。