天井に女がいた。
畳の部屋で寝ていた私は、ふと気配を感じて目を覚ました。天井を見上げると、白い着物の女が張りついていた。目が合う。女は白目を剥いたまま、じっと私を見つめた。怖くて布団をかぶり、朝まで震えた。翌朝、母に話すと顔色が変わった。「見ちゃったの?」そう言って天井を見上げる。そこには何もない。「安心して。あの人は天井から落ちてこないから」私は聞いた。「落ちてきたら?」母は首を振った。「連れていかれるわ」

