セフレちゃんは枯れ専女子。〜妻公認の彼女〜
第1話:まだセフレちゃんの影すらなかった時の話。
おおよそ世間で言われている不倫相手・・・恋人とか、運命の出会いとか・・・。
そんなものは若い人たちの話であって、もう人生も折り返しを過ぎた普通のおじさんの僕には、縁のない話だと思っていた。
ましてや、この歳になって自分の人生が大きく変わるなんて、夢にも思わなかった。この第1話は、そんな僕が、とある女の子と出会うまでの少し前の、お話。
さて・・・僕の名前は高岡俊介。
年齢は、もうすぐ五十に手が届こうかというくらい・・・職業はアパレル関係。
家の一角を工房にして、Tシャツプリントの小さな会社をひとりで切り盛りしている。
おかげさまで商売の順調よく、食うには困らない。
まあ、贅沢しなければベンツくらいは買えるかな、って程度。
そして僕には妻がいる。
名前は幸。
僕より五つ年上の姉さん女房。
気が強くて、しっかり者で、昔から僕を尻に敷いている。
若い頃はよく喧嘩もしたけど、それなりに仲良くやってきた。
・・・少なくとも、僕はそう思っていた。
転機が訪れたのは、妻が五十を過ぎた頃だった。
閉経を迎え、「これで楽になる~」なんて笑っていた幸だったが、その数か月後、トイレから出てきた妻が、不安そうな顔で言った。
「出血があるの」
嫌な予感がした。
閉経後の出血ってこともあるとは思ったが心配だったので病院で検査を受けた結果、病名は子宮体癌。
頭の中が真っ白になった。
僕は病気なんて無縁の人間だったし、幸も健康そのものだった。
だから医者の口から「癌」という言葉が出た瞬間、現実感がなくて、まるで他人事みたいに思えた。
でも幸は違った・・・診察室を出たあと、病院の廊下でぽつりと、
「死ぬのかな、私」
って言った・・・僕は慌てて、
「馬鹿言うなよ・・・まだステージ1だぞ・・・初期じゃないか?」
と答えたけど、本当は僕も怖かった・・・幸を失うかもしれない。
そんなこと考えたこともなかったから。でも僕が言ったように幸い、癌は初期だった。
子宮を摘出する手術を受けること三時間半。
僕は待合室で何度も時計を見て、何度も缶コーヒーを飲んで、何度も祈った。
無事に手術終わったと聞いた時は、その場に座り込んでしまった。
人生であんなに安心したことはない。
一週間後、幸は元気に退院した。
笑顔も戻ったし、事も普通にできるようになったし友達と出かける。
経過観察の最中、医者からも
「無理をしなければ、普通の生活で大丈夫ですよ」
って言われた。
つまり夫婦生活を再開させてもいいですよってことだった。
だから僕は、全部元通りになると思っていた。
でも違った。
ある夜・・・僕が幸の隣に座ると、幸は少し体を離した。
「どうした?」
そう聞くと、
「・・・怖いの」
と小さく言った。
「何が?」
「なんかね・・・もう前みたいには戻れない気がする」
幸は笑っていた・・・でも、その笑顔は少し寂しそうだった。
「女として終わっちゃった気がするの」
僕は、「そんなことない」と否定した・・・でも幸は首を振った。
「あなたには悪いけど、夜の営み・・・そういう気持ちも、もうなくなっちゃった」
その言葉を聞いた時はショックだった・・・僕は妻の病気が治ったと思っていたけれど、本当はまだ終わっていなかったんだと気付いた。
体の傷は治っても、心の傷は簡単には治らない。
それから僕たちは、少しずつすれ違うようになった。
幸は以前と変わらず優しい・・・僕も幸を大切に思っている。
だけど何かが違う・・・それは夫婦なのに、もう元の夫婦じゃないってこと・・・。
一緒にご飯を食べて、テレビを見て、たまに旅行に行って・・・笑い合って・・・。それなのに、心のどこかにぽっかり穴が開いている。
僕はその穴をどう埋めていいのか分からなかった。
ある夜、仕事場でひとりTシャツにプリントしていた時、ふと思った。
この先、ずっとこんな感じなのかな・・・幸とはもうセックスはないのかな?幸を責めたいわけじゃない・・・病気だったんだから仕方ない。
分かってる。分かってるんだけど・・・僕も人間だし、ひとりの男・・・性欲だって充分ある。
寂しい時だってある・・・誰かに温めて欲しい夜だってあるし、ひとつになりたい時だって・・・安心したい時だって・・・そんなことを考えていた。
幸とできないとなると少しづつストレスが溜まる・・・男は定期的に出さないとダメな生き物・・・倉庫に在庫が溜まって行くだけで出荷できない状態。
だから、どうしても自慰行為の多くなる・・・だけどそれでも満たされない。
悶々と日々を送る中・・・まさかの、その数か月後。
僕の人生をひっくり返すほどの女の子が目の前に現れるなんて・・・。
いわゆるセフレってことになるんだろう。
まだ、この時の僕はそんなこと知る由もなかった。
その子の名前は「藍」後に僕が「アイアイ」と呼ぶことになる女の子・・・そしてその子は妻公認って幸の、お墨付きのセフレちゃんになって行く。
つづく。
そんなものは若い人たちの話であって、もう人生も折り返しを過ぎた普通のおじさんの僕には、縁のない話だと思っていた。
ましてや、この歳になって自分の人生が大きく変わるなんて、夢にも思わなかった。この第1話は、そんな僕が、とある女の子と出会うまでの少し前の、お話。
さて・・・僕の名前は高岡俊介。
年齢は、もうすぐ五十に手が届こうかというくらい・・・職業はアパレル関係。
家の一角を工房にして、Tシャツプリントの小さな会社をひとりで切り盛りしている。
おかげさまで商売の順調よく、食うには困らない。
まあ、贅沢しなければベンツくらいは買えるかな、って程度。
そして僕には妻がいる。
名前は幸。
僕より五つ年上の姉さん女房。
気が強くて、しっかり者で、昔から僕を尻に敷いている。
若い頃はよく喧嘩もしたけど、それなりに仲良くやってきた。
・・・少なくとも、僕はそう思っていた。
転機が訪れたのは、妻が五十を過ぎた頃だった。
閉経を迎え、「これで楽になる~」なんて笑っていた幸だったが、その数か月後、トイレから出てきた妻が、不安そうな顔で言った。
「出血があるの」
嫌な予感がした。
閉経後の出血ってこともあるとは思ったが心配だったので病院で検査を受けた結果、病名は子宮体癌。
頭の中が真っ白になった。
僕は病気なんて無縁の人間だったし、幸も健康そのものだった。
だから医者の口から「癌」という言葉が出た瞬間、現実感がなくて、まるで他人事みたいに思えた。
でも幸は違った・・・診察室を出たあと、病院の廊下でぽつりと、
「死ぬのかな、私」
って言った・・・僕は慌てて、
「馬鹿言うなよ・・・まだステージ1だぞ・・・初期じゃないか?」
と答えたけど、本当は僕も怖かった・・・幸を失うかもしれない。
そんなこと考えたこともなかったから。でも僕が言ったように幸い、癌は初期だった。
子宮を摘出する手術を受けること三時間半。
僕は待合室で何度も時計を見て、何度も缶コーヒーを飲んで、何度も祈った。
無事に手術終わったと聞いた時は、その場に座り込んでしまった。
人生であんなに安心したことはない。
一週間後、幸は元気に退院した。
笑顔も戻ったし、事も普通にできるようになったし友達と出かける。
経過観察の最中、医者からも
「無理をしなければ、普通の生活で大丈夫ですよ」
って言われた。
つまり夫婦生活を再開させてもいいですよってことだった。
だから僕は、全部元通りになると思っていた。
でも違った。
ある夜・・・僕が幸の隣に座ると、幸は少し体を離した。
「どうした?」
そう聞くと、
「・・・怖いの」
と小さく言った。
「何が?」
「なんかね・・・もう前みたいには戻れない気がする」
幸は笑っていた・・・でも、その笑顔は少し寂しそうだった。
「女として終わっちゃった気がするの」
僕は、「そんなことない」と否定した・・・でも幸は首を振った。
「あなたには悪いけど、夜の営み・・・そういう気持ちも、もうなくなっちゃった」
その言葉を聞いた時はショックだった・・・僕は妻の病気が治ったと思っていたけれど、本当はまだ終わっていなかったんだと気付いた。
体の傷は治っても、心の傷は簡単には治らない。
それから僕たちは、少しずつすれ違うようになった。
幸は以前と変わらず優しい・・・僕も幸を大切に思っている。
だけど何かが違う・・・それは夫婦なのに、もう元の夫婦じゃないってこと・・・。
一緒にご飯を食べて、テレビを見て、たまに旅行に行って・・・笑い合って・・・。それなのに、心のどこかにぽっかり穴が開いている。
僕はその穴をどう埋めていいのか分からなかった。
ある夜、仕事場でひとりTシャツにプリントしていた時、ふと思った。
この先、ずっとこんな感じなのかな・・・幸とはもうセックスはないのかな?幸を責めたいわけじゃない・・・病気だったんだから仕方ない。
分かってる。分かってるんだけど・・・僕も人間だし、ひとりの男・・・性欲だって充分ある。
寂しい時だってある・・・誰かに温めて欲しい夜だってあるし、ひとつになりたい時だって・・・安心したい時だって・・・そんなことを考えていた。
幸とできないとなると少しづつストレスが溜まる・・・男は定期的に出さないとダメな生き物・・・倉庫に在庫が溜まって行くだけで出荷できない状態。
だから、どうしても自慰行為の多くなる・・・だけどそれでも満たされない。
悶々と日々を送る中・・・まさかの、その数か月後。
僕の人生をひっくり返すほどの女の子が目の前に現れるなんて・・・。
いわゆるセフレってことになるんだろう。
まだ、この時の僕はそんなこと知る由もなかった。
その子の名前は「藍」後に僕が「アイアイ」と呼ぶことになる女の子・・・そしてその子は妻公認って幸の、お墨付きのセフレちゃんになって行く。
つづく。