カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
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お互い財布の中身あわせて所持金・・6千円。


ちょっと、ゲームで使うには寂しい金額かも・・



「おまえ・・もう少しあると思ったのにな。」

「なっ!女の子の中身あてにするのほうがどうかと思うけど?」


「こういう時は、割り勘だよ。女も関係ねぇんだ。
お前どんだけ、甘やかされてんだよ。」


そう…私は、いつも甘やかされていたのかもしれない。

常に、カズキや、シュンさん夫婦や、大切な親友に守られていたから。



山下君みたいな、感じの人はすごく新鮮に思えた。




「お?太鼓の達人みっけ~。宮坂やろうぜぇ~」



そう、お金も平等。

おごったりしない。

だからもちろん私もおごらない。



なんとなくそんな対応に気が楽で。



気がつけば、うじうじしてる私はどこかへ消えていた。







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