カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「え…?だって…」

「嫌…か…?」

そんな訳ないよ。

カズキの子供だよ?

うれしいに決まってる。

慌てて首を左右に振った。


「うれしい…うれしいよ。産んでいいのね?」

産める。私とカズキの赤ちゃんが産める…

そう思うと、嬉しくて




嬉しくて…



嬉しくて…


涙が自然に、目頭が熱くなり溢れてきた。

「そうと、わかればお前!体冷やすなよ。車戻るぞ」


うん!って頷くのはいいけど…

急に不安が胸の中に襲ってきた。


「今の彼女・・・どうするの?」






< 131 / 240 >

この作品をシェア

pagetop