カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
少し冷めた、ふわふわでとろとろのお粥を蓮華に掬い上げる。

米…嫌なんだけどなぁ


嫌でも食べないと。


いつもなら大好きな、ご飯をこの時ばかりは目をつむり口へ運んだ。

どうか…吐ませんように!



すると…どうだろ…

あんなに、嫌なご飯も、梅干しの味つけで普通にたべられた。

気持ち悪くても、やはりお腹が空いているようであっという間に平らげてしまった。


私も、お母さんみたいな人になりたい。

そんな、優しいお母さんを騙すなんて、心苦しいけど…

でも…









それ以上に、カズキのそばにいたいよ…




夕方…

私の携帯に見知らぬ女性から電話がかかり、カズキの事で話があるので会いたいと申し出があった。


名前は確か…あみ。











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