カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
話しはいつまでたっても、平行線のまま。


私さえ、諦めば話しが終わるんだ。




私さえ…







「カズキ…もうやめよ?」

「舞…?」


「何度頼んでも、お父さんは変わらないよ。私
達…若すぎるから…どう頑張っても赤ちゃん…産ませてくれないよ」


カズキは押し黙ったまま、話しを聞いている。



「ずっと…側にいたかったけど、いつも、いつも…どうしてこうなんだろうね。神様って、本当不公平…」


涙が溢れて上手く喋れない。



だけど…



だけど…



きちんと、言わないと…



「カズキ…大好きだ…よ。
だけど…ごめん…もう…
無理…」








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