カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
大きく呼吸をして携帯の電源を入れた。


ゆっくりと画面が起動しだす。


そして、手馴れた手つきで松岡の番号を呼び出した。



ワンコール・・ツーコールもいかないうちに携帯がつながる。




そのスピードで物凄い心配してる様子が伝わってきたんだ。




「舞か??」

「うん。なんか心配してたってお母さんから聞いたから。」


「今家なのか?」


「そうだけど・・?」



「よかった・・・本当よかった。マジデ心配したんだぞ?」



「どうして・・?」



そう・・いつだって松岡はそういう人。


どうしてって聞かなくたって、必ず私の不安を取り除いてくれる魔法の言葉を提示してくる。




「電話つながらないって・・泣きながら、ユキちゃんから連絡きたから」






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