学校の黒電話
学校の黒電話
学校に今は使われていない黒電話がある。それで電話を掛けると幽霊と話ができるらしい。興味が湧いたので、わたしはその噂話を試すことにした。受話器を持ってダイヤルを回すと、電話が繋がった。「もしもし?」『うわ!本当に出た!』そう言葉を発して、相手は電話を切った。「今のが幽霊……?」首を傾げながらわたしは受話器を置く。窓の方を見遣れば、空が夕焼け色に染まっている。窓硝子には、黒電話だけが映っていた。
