振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
光くんが「忘れられないくらい好きな人がいる」と言っていたこと。
ロック画面を見て、私に会いに来たこと。
そして──。
『私も本気で好きなんです。』
『正々堂々、頑張ります。』
その言葉まで。
全部話し終えると、咲は腕を組んで考え込んだ。
「……その子。」
「うん。」
「めっちゃいい子じゃん。」
「……そうなの。」
私は苦笑いを浮かべる。
「だから余計に苦しかった。」
「でも。」
咲は優しく笑った。