振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
少しだけ照れたように笑う。
でも、その笑顔もちゃんと受け止める。
そして、最後。
「私はそんな光くんが、好きです」
一拍。
「あの時も、今も…ずっと大好きですっ」
声が震えちゃったけど、
ちゃんと届いたかな。
静かだった。
風も、音も、何もないみたいに。
光くんはしばらく動かなかった。
そしてゆっくり、息を吐く。
「……ずるいな、それ」
少しだけ困ったように笑って。
でも、その目はちゃんと優しかった。