振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
第20話「実感してもいい?」
さっきまでの静けさが、まだ空気の中に残っていた。
公園のベンチ。
風がゆっくりと流れているのに、時間だけが少し止まっているみたいだった。
「ずっと好きだよ。」
光くんのその言葉が、何度も頭の中で反響する。
(これは……もう一度付き合える、ってことでいいのかな、)
でも、実感が追いつかない。
隣を見ると、光くんも同じように少しだけ落ち着かない顔をしていた。
いつもより静かで、でもどこか嬉しそうで。
「……なんかさ」
光くんが小さく笑う。
「変な感じするね」
「変な感じですか?」
「うん」
少しだけ間を空けて、光くんは続ける。