振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
第1話「好きなタイプはモテない人」
太陽の日差しが教室に差し込む放課後。
窓の外では運動部の掛け声が響き、教室の中は「また明日ね!」という声で賑わっていた。
「澪ー!」
元気いっぱいの声とともに、私の机へ一直線に向かってきたのは親友の榎本咲。
「ねぇねぇ、今度の日曜日空いてる?」
教科書を鞄にしまっていた私は顔を上げる。
「日曜日?」
「うん!」
咲は満面の笑みで頷いた。
「他校の子たちとカラオケ行くんだけど、一人来れなくなっちゃってさ!」
「……あぁ。」
嫌な予感がする。