振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「今度は私からです!」
「えっ、なになに!?」
綺麗な包装紙を丁寧に開いていく。
中から現れたのは、紺色のマフラー。
光くんの目がぱっと輝く。
「……これ。」
「私が編みました。」
「……まじで?」
少し震えた声。
「うん。」
「ありがとう……。」
光くんは何度もマフラーを見つめる。
「すっごく嬉しい。」
そのままもう一度、ぎゅっと抱きしめられた。
「一生大事にする。」
その言葉だけで、頑張って編んだ時間が全部報われた気がした。