振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
私は迷うことなく頷く。
「います。」
涙が滲むくらい嬉しくて笑った。
「離れてって言われても、絶対離れません。」
光くんは安心したように笑う。
「よかった。」
そう言って、もう一度ぎゅっと抱き寄せてくれた。
窓の外では、雪がひとひら舞い始めていた。
恋人になって初めて迎えたクリスマスイブ。
それは――
二人にとって、世界で一番幸せで、世界で一番あたたかい夜になった。