振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「……うん。」
精一杯笑って返事をする。
笑えていたかなんて分からない。
でも、悲しそうな顔だけは見せたくなかった。
だって、もう一度こうして会えたんだから。
それだけでも奇跡だ。
焦るな。
2年前に戻りたいわけじゃない。
ただ——
もう一度。
少しずつでもいい。
君との距離を縮めたい。
いつかまた。
何気なく笑いながら、
「光くん。」
そう呼んでもらえる日が来ることを願って。
俺はそっと、自分の席へ戻った。