振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

でも同時に怖かった。

また会って。

私は普通に話せるのかな。

また「篠宮先輩」に会えたりするんだ。

「澪?」

「え?」

「先生呼んでる。」

「あっ!」

慌てて立ち上がる。

教室中がクスクスと笑った。

「冴木、大丈夫か?」

「す、すみません!」

また笑われてしまった。

恥ずかしくて俯く。

でも。

心の中はもっと落ち着かなかった。



< 61 / 352 >

この作品をシェア

pagetop