振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
第7話「合同文化祭」
朝から、校内はいつもと違う空気だった。
「澪ー!早く来て!」
「うん!」
走る廊下。
飾り付けされた教室。
カラフルなポスターと、甘いお菓子の匂い。
文化祭当日。
「緊張してる?」
隣で咲が笑う。
「してないよ」
「顔、固いけど」
「……それは否定できない」
咲は楽しそうに笑った。
「大丈夫だって!楽しも!」
その言葉に、小さく頷く。
(うん……楽しむ日)
そう思おうとしていた。
でも——
胸の奥に引っかかっているものがある。