振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「澪!呼び込み行こ!」
「はーい!」
忙しさに流されるように、私は外へ出た。
校庭はすでに人でいっぱいだった。
「すごいね……」
思わず呟く。
制服も髪型も違う人たちが行き交っている。
笑い声。
写真を撮る音。
その中で、ふと耳に入る言葉。
『ほらあれ!西高校の人来てるって!』
『ほんとに!?やば!』
その瞬間。
胸が小さく跳ねた。
(……ほんとにいるんだ)
どこかに。
篠宮先輩も。