振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「……はい、時間作りますっ」
やっとそう言うと、光くんはほんの少しだけ表情を緩めた。
「うん」
それだけ。
たったそれだけなのに。
胸の奥が少しだけ熱くなる。
「じゃあ、連絡先教えてくれる?」
「あっ……はい!」
そういえば、中学の途中で、連絡先を変えていたんだった。
別れたあと、そのままの番号じゃなくなっていたことを思い出す。
胸の奥が少しだけちくりとする。