友情vs恋愛~あなたは、どちらを優先しますか?~
第2話:親友の恋人を好きになっちゃった
「陸くんって本当に優しくてさ、私のワガママなんでも聞いてくれるんだよね」
カフェの向かい側で、心美が幸せそうにラテをすすりながら惚気ている。
玲奈は「へえ、ごちそうさま」といつものように呆れ顔を作ってみせた。
心美は高校時代からの大親友で、彼女の幸せは自分の幸せだと、ずっと思っていた。
あの日、3人で初めて遊ぶまでは。
心美の彼氏である陸は、穏やかで、視野が広くて、少し大雑把な心美をいつも一歩引いて包み込むような人だった。
雨の日に3人で歩いていた時、陸はさりげなく心美の方に傘を傾けていた。
でも、玲奈の靴が水たまりで濡れてしまったとき、いち早く気づいて「大丈夫?はい、これ使いな」と自分のハンカチを差し出してくれたのは陸だった。
気づけば、心美から陸の愚痴や相談を聞くたびに、玲奈の胸の奥がズキズキと痛むようになっていた。
「この前さ、陸とちょっと喧嘩しちゃって……」
「陸くん、仕事で疲れてたんじゃない? 少しそっとしておいてあげなよ」
心美のためにアドバイスしているはずなのに、頭のどこかで『私なら、陸くんをそんな風に困らせたりしないのに』と思ってしまう自分がいる。
そんな黒い感情が芽生えるたび、玲奈は激しい自己嫌悪に陥った。
ある週末、心美が急な体調不良でデートをドタキャンし、玲奈が代わりに陸へ映画のチケットを返しに行くことになった。
駅の改札前、申し訳なさそうに立つ陸と目が合う。
「わざわざごめんな、玲奈ちゃん。せっかくだし、お茶でもしていく?」
そう言って微笑む陸の笑顔を見た瞬間、玲奈の心臓がうるさいほど跳ね上がった。
だめだ。この人は、私の世界で一番大切な親友の、世界で一番大切な人。
「……うん、ちょっとだけ」
心美への罪悪感に押しつぶされそうになりながらも、陸の隣を歩く一歩が、どうしようもないほど嬉しかった。
カフェの向かい側で、心美が幸せそうにラテをすすりながら惚気ている。
玲奈は「へえ、ごちそうさま」といつものように呆れ顔を作ってみせた。
心美は高校時代からの大親友で、彼女の幸せは自分の幸せだと、ずっと思っていた。
あの日、3人で初めて遊ぶまでは。
心美の彼氏である陸は、穏やかで、視野が広くて、少し大雑把な心美をいつも一歩引いて包み込むような人だった。
雨の日に3人で歩いていた時、陸はさりげなく心美の方に傘を傾けていた。
でも、玲奈の靴が水たまりで濡れてしまったとき、いち早く気づいて「大丈夫?はい、これ使いな」と自分のハンカチを差し出してくれたのは陸だった。
気づけば、心美から陸の愚痴や相談を聞くたびに、玲奈の胸の奥がズキズキと痛むようになっていた。
「この前さ、陸とちょっと喧嘩しちゃって……」
「陸くん、仕事で疲れてたんじゃない? 少しそっとしておいてあげなよ」
心美のためにアドバイスしているはずなのに、頭のどこかで『私なら、陸くんをそんな風に困らせたりしないのに』と思ってしまう自分がいる。
そんな黒い感情が芽生えるたび、玲奈は激しい自己嫌悪に陥った。
ある週末、心美が急な体調不良でデートをドタキャンし、玲奈が代わりに陸へ映画のチケットを返しに行くことになった。
駅の改札前、申し訳なさそうに立つ陸と目が合う。
「わざわざごめんな、玲奈ちゃん。せっかくだし、お茶でもしていく?」
そう言って微笑む陸の笑顔を見た瞬間、玲奈の心臓がうるさいほど跳ね上がった。
だめだ。この人は、私の世界で一番大切な親友の、世界で一番大切な人。
「……うん、ちょっとだけ」
心美への罪悪感に押しつぶされそうになりながらも、陸の隣を歩く一歩が、どうしようもないほど嬉しかった。