学校の人気者は私だけを離してくれない【続編】
それから少しずつ。
陽菜は先生や家族に相談するようになった。
問題は完全には消えなかった。
でも。
一人で抱え込まなくなった。
そんなある日。
陽菜が学校から帰ってくるなり叫んだ。
「ママーーー!!」
「どうしたの!?」
「好きな人できた!!」
リビングが静まり返る。
冬人も固まる。
「は?」
陽菜は満面の笑みだった。
「優しいの!」
「何年生。」
「同じクラス!」
「名前。」
「なんで?」
冬人の目が真剣すぎる。
紗羅は吹き出した。
「冬人。」
「何。」
「昔のお父さんみたい。」
「違う。」
「そっくり。」
陽菜はきょとんとしていた。
その夜。
陽菜が寝た後。
「娘に好きな人とか早すぎる。」
冬人が本気で落ち込んでいた。
「まだ小学生だよ?」
「それでもだ。」
「嫉妬?」
「してない。」
絶対していた。
紗羅は笑いながら肩にもたれた。
「陽菜も成長してるんだね。」
「……。」
「私たちも歳取ったね。」
すると。
冬人が急に顔をしかめた。
「それは聞きたくない。」
「ふふ。」
何年経っても変わらない。
そう思った時だった。
「ママ!パパ!」
寝たはずの陽菜がドアから顔を出した。
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