カタヌキ
小学生の弟がカタヌキをやりたいと言って聞かない。仕方なく屋台のおじさんに百円を支払うと、表面に人型の溝が彫られたお菓子の板と画鋲を手渡された。これ、近所のお姉ちゃんみたい。そうつぶやき、ふくよかなシルエットのフチを真剣な眼差しで削る弟は、しかし早々に首の辺りをパッキリと折ってしまった。二軒隣に住む女子高生が自ら命を絶ったという報せを受けたのは翌日のことだった。何の因果か死因は首吊りらしい。
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