誰も気づかない、読んでくれない

11:代筆


⑪『代筆』

祖父は亡くなる前、「遺書だけは絶対に開けるな、絶対だぞ」と言っていた。
四十九日が終わり、父が封を切る。
中は真っ白だった。
「何も書いてないじゃないか」
父が笑った瞬間、紙いっぱいに文字が浮かび始めた。

『やっと全員そろったね。』

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