親友になった日

何も言えない。言い返せない。
じわっと目頭が熱くなって、彩夏は俯く。

前にも言われたことはあった。
でもその時は友達がいたから…。

2人が笑う声がする。胸のざわつきが収まらない。

(この教室から逃げ出したい)


すると後ろから声がした。

「人の好きなものを笑うほうが、よっぽど子供じゃない?」

聞いたことがある声だった。振り向くと、そこには綺麗な黒髪ロングの女の子が立っていた。

「あー、かおりちゃんじゃーん。それってどういう意味?」

「はい、返してあげて」

かおりと呼ばれたその子は、ぱっと女の子から彩夏のスマホを取り返した。

「は?あんたなんなの」

「もういいじゃん、いこ」

女の子2人はパタパタと教室を出ていった。
< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop