親友になった日
6時間目が終了し、帰りのHRも終わった。
彩夏はいつもより良い気分だった。なぜなら友達が出来たからだ。
教科書を鞄に入れながら、ゆらゆらと揺れるリトルライオンのキーホルダーを見つめる。
(つけてて良かった…)
彩夏は鞄を背負い、教室を出ていく他の子に続こうとした。
すると、「彩夏!」と声がした。
びっくりして振り返ると、そこには満面の笑みのかおりが立っていた。
「ど、どうしたのかおりちゃん?」
「かおりでいいって!ねえ、このあと時間ある?ここ一緒に行きたいんだけど」
かおりが見せてきたスマホの画面には、リトルライオンのPOPUPショップが写っていた。
「え、ここどこ!?」
「駅前のショッピングモールの中にあるらしいよ。それに、大きな本屋もあるから彩夏の好きな漫画もいっぱいあるんじゃない?」
彩夏は思わず目を輝かせる。かおりは少しドヤ顔だった。
「行く?」
「行きます!」
彩夏は即答した。
2人で目を合わせて笑うと、一緒に教室を出ていった。
いつもならひとりで歩く道を、かおりと一緒に歩く。
道中、色々な話をした。
かおりは美化委員で、校舎の周りにある花壇に好きな花をたくさん植えているらしい。先生にはまだばれていないとか。
中学生の弟がいるとか。好きなアーティストがいるとか。
ずっとずっと楽しかった。
かおりが質問をして彩夏が話すとき、いつもかおりは相槌を打って優しい笑顔で聞いてくれる。
一緒にいて心地よかった。
これが、私たちの出会い。これからもっと仲良くなって、やがて私たちは親友と呼べるようになる。
色んな場所に遊びに行って、楽しい時間をたくさん過ごす。
「また来週!彩夏!」
「またね、かおり!」
その言葉が、いつも嬉しかった。
また明日、来週、会えることが楽しみだった。
会えることが当たり前だった。
でも。
この時はまだ知らなかった。
その笑顔を守るために、何度も時間を超えることになるなんて。
私はまだ、あなたと笑っていたいよ。
𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕
『君がいる未来をもう一度。』
彩夏はいつもより良い気分だった。なぜなら友達が出来たからだ。
教科書を鞄に入れながら、ゆらゆらと揺れるリトルライオンのキーホルダーを見つめる。
(つけてて良かった…)
彩夏は鞄を背負い、教室を出ていく他の子に続こうとした。
すると、「彩夏!」と声がした。
びっくりして振り返ると、そこには満面の笑みのかおりが立っていた。
「ど、どうしたのかおりちゃん?」
「かおりでいいって!ねえ、このあと時間ある?ここ一緒に行きたいんだけど」
かおりが見せてきたスマホの画面には、リトルライオンのPOPUPショップが写っていた。
「え、ここどこ!?」
「駅前のショッピングモールの中にあるらしいよ。それに、大きな本屋もあるから彩夏の好きな漫画もいっぱいあるんじゃない?」
彩夏は思わず目を輝かせる。かおりは少しドヤ顔だった。
「行く?」
「行きます!」
彩夏は即答した。
2人で目を合わせて笑うと、一緒に教室を出ていった。
いつもならひとりで歩く道を、かおりと一緒に歩く。
道中、色々な話をした。
かおりは美化委員で、校舎の周りにある花壇に好きな花をたくさん植えているらしい。先生にはまだばれていないとか。
中学生の弟がいるとか。好きなアーティストがいるとか。
ずっとずっと楽しかった。
かおりが質問をして彩夏が話すとき、いつもかおりは相槌を打って優しい笑顔で聞いてくれる。
一緒にいて心地よかった。
これが、私たちの出会い。これからもっと仲良くなって、やがて私たちは親友と呼べるようになる。
色んな場所に遊びに行って、楽しい時間をたくさん過ごす。
「また来週!彩夏!」
「またね、かおり!」
その言葉が、いつも嬉しかった。
また明日、来週、会えることが楽しみだった。
会えることが当たり前だった。
でも。
この時はまだ知らなかった。
その笑顔を守るために、何度も時間を超えることになるなんて。
私はまだ、あなたと笑っていたいよ。
𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕
『君がいる未来をもう一度。』


