~KissHug~
「ここにいるなら、バイトはするな。
父親としておまえに
出来ることは全てしてやりたい。」

父親に目覚めたバカな人間がほざく

  あいつはお前のこと
  これっぽっちも父親だなんて
  思っちゃないのに~


芳樹ってヤツは
恐ろしいヤツだと痛感した。


みんなあいつに騙されてる


親父も
歩来も・・・・・・


あいつが背負ってるものは
普通の人間には
到底理解されないだろう

この家に越してきたのも
もう一つ理由があった。


俺と歩来が隠れて会わないための
監視部屋。


バイトもきっとするなと
親父が言うのを知っていた。

俺にはりついて 
俺を監視するんだ。


芳樹の声が大きくなった。
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