~KissHug~
涙が溢れた。

おかあさんが喜んでくれたのに
私には友達なんて
できないんだ・・・・
情けない・・・・
せっかくのクリスマスの洋服が
ケーキだらけに
なってしまった。


着替えなんて取りには行けない。


嘘ついたから
ばちが当たった。


芳樹のバイト先にトボトボ行った。
あがる時間まで
30分あったけれど
どーもこーもならなくて
立ち尽くした。


「あれ?よっしーの彼女かい?」
店長さんが声をかけてくれた。


「ごめんな~今日はクリスマスだからな。
もうちょっとであがらすから店に
入ってなさい。」

「あ、はい。」
私は頭を深くさげた



雪はふってないけれど
背筋がピーンとはった・・・



   クリスマスどころじゃない



芳樹怒るだろうな。
雪が激しくなってきた。



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