~KissHug~
「ごめんなさい!!
俺ね、彼氏にマフラーのこと言っちゃったんだ。
だから彼氏には
絶対言わないで、
ビックリしてあげてって頼んだんだ。」


ドキドキした。
弟が傷つかないように 
できるだけ優しく聞いた。

「なんて言ったの?」


「うんと…」弟が記憶をたどる。


=====================

「弟くんはプレゼント何たのんだ?」

「ゲームだよ。」

「そっか~」

「ねえちゃんからすげープレゼントいくよ」

「え?何?すげーって~」

「あんね~マフラー編んでるよ。
すごい長いヤツで、色は紫っぽいかな~
寝ないで一生懸命に編んでた。」

「まじー?俺ね、手編みとか
すげーかんどーするんだけど~」

「でも、ねえちゃんセンスないさ。
彼氏だったら、俺なら絶対黒系だな~」

「詳しいね~」

「俺ね、結構色にうるさいから~
でもねえちゃんには言わないでね。
ビックリしてあげてね。」

「もちろんだよ~
心のこもったプレゼントか~
楽しみだな~」
< 394 / 451 >

この作品をシェア

pagetop