~KissHug~

~76~

歩来にはホテルのディナーと予定してたけど
俺はキャンセルした。

最初からこの部屋に
歩来をとめるつもりでいた。


歩来は珍しくクラスの女子に
誘われていた。
とても嬉しそうにしていた、
クールに孤独をしてるように
見えても
やっぱりそうじゃない。

バイト中
「ヨッシー彼女が外で待ってるから
店の中にいれたぞ。
クリスマスだもんな。
今日はもうあがれ」

店長が気を使ってくれた。


歩来は悲しそうに
今にも泣きだしそうだった。

女子に傷つけられたって


でもそれは俺にとっては
好都合だった。
洋服はどろどろで
ディナーところではない状況で
家に呼べるいい口実になった。

素良はいない?

不安げに聞きたげにしていた。


親父はいない
素良は夕飯たべたらきっと
帰ってくる。

そう確信していた。


今日はだれもいない
そう歩来に嘘をついた。
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