ダークメルヘン。
おばあちゃんの硝子の靴。
おばあちゃんの家には、硝子の靴がある。「これを使うと理想のお姫様が見つかるんだよ」と、おじいちゃんは笑ったけれど、おばあちゃんは俯いた。お姫様なんて言われて、照れているのかもしれない。「おばあちゃん、お姫様の靴履いてみてよ!」若い頃から歩けないおばあちゃんも、この綺麗な靴を履けばきっと幸せな気持ちになるはずだ。「はは、試さなくてもこれは彼女にぴったりの靴だよ。入らなければ、また削ればいいんだから」