悪霊配信アプリ
それが原因で男の子が悪霊化してしまったことも、悲しかった。
「離れろ! 離れろ!」
なにをしても自分の体にベッタリ張り付いている男の子に、小夜がなにを思ったのか自分からフェンスをよじ登り始めた。
すでに声は枯れて髪の毛はボサボサで、メークも涙で流れてしまっている。
そんな悲惨な状態の小夜がフェンスの上に立った。
危ういバランスで両手を広げる。
「小夜?」
思わず声をかけたけれど、小夜は振り向かなかった。
「離れろよぉぉぉ!!」
小夜はそう叫びながらフェンスの向こう側へと自分の身を投げたのだ。
立ち尽くす私の耳に少しの沈黙の後、ドサッという不気味な音が届いた。

☆☆☆

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