余所者-よそもの-【 3 】


二人が帰れば、ユキはカナコの元に戻った。


いつまでもソファで眠らせているわけにはいかない。

カナコをそっと抱きかかえ、寝室へと連れて行く。


よく眠っている。

環境も変わり、疲れたんだろう。


ベッドへ静かに下ろし、自分も隣で横になった。


「………」

自分の腕を枕にして眠る彼女。

たしかに、さっきのリンコの話は、尤もだと思った。


――カナコが、こんなに、すぐ……そばにいる。

これ以上幸せなことなんてない。


幸せに浸るように、カナコの寝顔をぼうっと見つめていた。


すると。


「……ん」

カナコが動いた。

二つ胸の前で丸めていた小さな手が、ゆっくりとユキに伸びてくる。


……まずい。

やめろ。


ユキは身体を固くした。


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