余所者-よそもの-【 3 】
「……わかったよ。GPSは切るなよ」
「もちろん」
二人の間で話がまとまると、リンコは私の腕を掴んだ。
「カナコ。靴を履きなさい」
「え?」
待って。
私だけが置いてけぼり。
「どこに行くんですか?今すぐですか?」
「そう」
……いいの?
ゆっくりと、視線をユキへと流す。
後ろから、リンコの声が飛んできた。
「さぁ、行くわよ。外へ!」
するとユキは目を細めて微笑んだ。
「行っておいで」
その声に。
私の足は一歩、ユキの家を飛び出した。