余所者-よそもの-【 3 】
AnBarの扉の前に立った自分の心境は、もう自分でもよくわからなかった。
帰って来れて嬉しいし、安堵感だってある。
でも、なんでだろう。
胸の奥が、少しだけ落ち着かない。
変わった街に緊張してる?
それとも、戸惑ってる?
「………」
街は、どうなってるんだろう。
私は、どうなっちゃうんだろう。
リンコとトウジは、私の心の準備を待つように。
私が自分の手で扉を開くまで、後ろでじっと待ってくれていた。
リンコは、いつまで経っても扉を開けない私の手に、そっと声をかけた。